「あ、起きた」
なぜか、
あたしの顔をみている林田くん。
…あ、そっか……。
あたしもあのまま
寝ちゃったんだ…。
「…ん?」
足にかかっているタオルをみる。
「あー、これ」
笑いながらそこに
目線を移す林田くん。
ど、どういうこと…?
なんでタオルが…?
「そんな足出して
どういうサービスだよ。
風でめくれるかもしんないじゃん」
「…あ……」
今日は普段より
風がある。
気を使って、くれたんだ…。
「……あ、りがとう…」
「いーえ。
1人の時ここで寝るなよ?」
「え、なんで…?」
「…なんでって……」
林田くんは少し顔を赤くして
何か考えるようにした。
そして……。
「心配、じゃん…。
なにかあったら、とか…」