「なんか喋った?」

「…あ、少しだけ、だけどね…」

「そっか~。
ってか塚永って男と喋るんだな!」

「えぇ?喋る、よ~」

「あ、そっか。
俺と喋ってるしな(笑)」



笑いながら言う林田くん。
優しい笑顔が、大好きなの…。



「そろそろ、戻る?」

「んー」


あたしが聞くと
林田くんは寝転がる。


えぇ?何をしているんだ、林田くん。


「次、俺の苦手な数学なんだよな~」

「…あ、あたしも次科学だ」

「苦手なの?」

「…う、ん」

「…じゃあさ、サボろうよ」