「…愛莉、ここ座って」


ソファに座る夕陽は自分の横を指差した


言われた通り座ると抱き締められた




「ゆっ…夕陽!?」



「ごめん、ちょっとこのままでいさせて」


その口調は静かだった

夕陽の体温が私に伝わってくる




「愛莉…鼓動早くなってる」


夕陽は笑いながら私から離れた




「そりゃあ…抱き締められれば…その」



「そうやってずっと意識してなよ…おやすみ」


そう言って夕陽はリビングを出ていった


意識してなよって…




夏休みのとある1日が終わった…