「ふふ、愛莉楽しんできなさいよ…デート」



「なっ、奈緒…もう、またね」


荷物を持って学校を出た



奈緒がデート、デートって言うから
変に緊張してきちゃった…




待ち合わせ場所のコンビニが見えてきた


夕陽もういる!?


夕陽らしき人が立っていた




「ごめんね、夕陽。待った?」



「すげえ待った」



「えっ、嘘!?」



「うん、嘘。俺も来たとこ」


いたずらっ子のように笑った


まったくもう…




「ちょっと!夕陽くん!」


後ろから夕陽を呼ぶ声…


ふり返ってみると、西高の制服を着た
女の子がいた




「今日、デートしてくれるって言ったじゃん」


えっ、そうなの…?


隣にいる夕陽を見た




「悪い、もう誰とも遊ばない。
他のやつらにも言っといて」



「ちょっ…どういうことよ」


焦りだす女の子…




「愛莉、行くよ」


女の子の言葉に耳を傾けず、夕陽は私の手を引いた