校門に近付くと、遠巻きに女の子たちが
朝希と夕陽を見ていた
「誰か待ってるのかな?」
「どうする?声かけちゃう!?」
なんて言ってる声も聞こえた
うぅ…行きづらい
「あっ、愛莉やっと来た」
「!?」
夕陽が私に気が付いた
みんなすごい見てるよ…
「なっなんでいるの…?」
「夕陽が愛莉の通ってる南条高校が見たいって言って、俺も引っ張られた」
呆れた表情で朝希は言って夕陽の方を見た
「朝兄も見たいって言ったじゃん」
「俺そんなこと言ってないよ」
「もう、とりあえずここから出ようよ」
みんなの視線が痛すぎる…