「だってうちには女の子いないんだもん」


お母さんは渋々私から体を離した




「そんなわけで、この子らの母の美香子です」


にっこりと微笑んだ

そういえば、私お礼も自己紹介もしてない…!




「あ、あの…私をこのお家に置いていただいてありがとうございます」


頭を下げると肩にぽんと手が置かれた




「いやいや、いいんだよ。
君のお父さんとは昔からの付き合いだしね。
それにしても…ますます有紗さんに似てきて
いる」


有紗…って
私のお母さんの名前

どうして、
朝希たちのお父さんが知っているの…?