見られたとは思ってなかったんだね。

「あたし、やっとこの町に戻ってこられたから、まーくんに会えるって思ってた。でも、会えなかった。」

あたしはまーくんの頭をそっとおろし、立ち上がる。


「昔のあなたは、もういなかった…。」

あたしは涙があふれるのもかまわずに、まーくんを見つめ言った。