「これ…。」

「華。」

まーくんの声に、あたしは手から目を離してまーくんを見る。


「あの頃俺達はまだガキだったし、多分好きとかいう感情もよく分かってなかった。」

まーくんの真っ直ぐな瞳が、あたしの驚いた顔を映し出している。