「お前、俺だけにあげたんじゃなかったのか。」

その問に焦る華。

「そのつもりだったんだけど…。でも、その…。」

やっぱり。

嘘をつくのが苦手な華が、ここまで出来るはずはない。

俺は心の中でそう確信した。