その次から次へと出てくる手紙には、同じ宛先と同じ宛て名、同じ差出人が書かれている。 書かれる字も次第に綺麗で大人っぽい字へと変わり、便箋も可愛らしいものから大人っぽいものになった。 何年もの間、ずっと閉まっていたもの。 もしかしたら俺は、自分で自分をカラの中に閉じ込めていたのかもしれない。