「だから、付き合えなくてもいいよ。あたしが、見せるから。人を愛することを、まーくんに。」


俺は目の前に立つ華を見つめた。

真っ直ぐで真剣な眼差しで、華は俺に笑いかけた。


「食べたくなかったら捨ててもいいから。はい。」

そう言って、箱を俺に差し出してきた。