「食べたくなかったら捨ててもいいから。はい。」

あたしは再びケーキをまーくんの前に出す。

でも、受け取ろうとはしてくれない。


「…だから……。」

もぞもぞとなにか言いたそうなまーくん。

あたしは仕方なく、ケーキの箱を玄関の前に置いた。

「じゃあね。」