実際あたしは、試しに付き合うことさえ断られるほどまでまーくんに拒否られているんだから。


「まーくん…。」

ボソリとつぶやくその声を、ビュウッと吹いてきた冷たい風にかき消される。


「…そろそろ戻らなきゃ。」

あたしは帰ろうと出口の方を振り返った。