ひとりで帰る帰路は、さっきとは全く違っていた。 まーくんたちはまだいちゃついていたけど、さすがにもう見れなかった。 あたしは泣きもせず、静かに歩いていた。 見知っている、大好きな町のはずなのに、すべてが知らないもののように見えた。 やがて家が見えたとき、急に視界がぼやけて、あたしはその場に座り込んだ。