ドキドキした。

もうすぐ…会いたかったあの人に会える、そう思うだけで、胸がはちきれそうだった。


「…あ!」

校舎の裏側に進むと、広々としたグラウンドが姿を現した。

「仲村、ナイッシュー!」

声が聞こえた方をみると、そこにはサッカーをしているひとりの男の子がいた。