「体、冷え切ってるぞ。つーかおまえ、コートとマフラーなんでしてないんだよ。」 そういえば、華に貸したままだったな。 ちらりと華を見ると、その横にいた山口と目が合った。 山口は何か感づいたかのように、華に話しかける。 そして、コートとマフラーを外させた。