「ああ!あの子なら、今部活よ。いってみる?」 そういうやいなや、お母さんはさっさと何かのメモを書いてあたしに渡してきた。 「あの子、高校はここに通ってるの。校庭にいるはず。」 その高校の名前をみて、あたしの心は再び暖かくなった。 あたしが明日から通う高校だったんだ。