覚えてるもなにも…あたしが生きてきた中で一番大好きな場所…。


あたしの目前の景色、それは、あの花畑のあった、丘だった。

冬だから花は咲いてない。でも、あたしはすぐわかった。ここは、間違いなくあの場所。


「懐かしい…」

あたしは一歩ずつ丘に足を踏み入れる。