不安と期待を抱えながら、あたしはこの町に戻ってきた。

二階建ての一軒家が新しい我が家。

前のところより少し、まーくんの家から遠くなった。

でも、いけない距離ではない。


あたしはある程度の荷物を片づけて、一階のリビングに行った。

「ママ、ちょっとその辺ぶらぶらしてくる。」