そのときまーくんが、目を覚ました。

「…目、覚めた?」


あたしが話しかけると、まーくんは自分に掛けてあるコートに気がついて、再びあたしにかけてくる。

「いいよ、暖かいから。」

「…いいから。」


あたしにコートを着せ、まーくんは窓の外に目をやる。