まーくんはあたしを抱き上げ、そのまま歩き出す。

「い…いいよ、あたし重いし!」

「…。」


まーくんはなにもいわずにあたしとジャガイモの箱を抱えて歩き続ける。

「…キャッ…」

強い風で雪が顔に当たり、あたしは声を上げる。