「いこう。」

え…っ!!

いきなり山口くんに手を握られ、とっさに避けてしまう。


「あ…これは…えっと、ごめん…ね。」

あたしはあわてて謝る。

山口くんはしばらくあたしをみていたけれど、明るく笑ってくれた。