後から乗ってきた華は、一番離れた席に腰掛けた。

窓の外を眺めている。


その横顔は、あの時から変わらない。

濁りがなくてまっすぐな…すべてを見透かしてしまいそうな瞳。

そして、きれいに整った顎のライン。

黒くて長い髪は、サラサラで触りたくなる。