振り返ると、そこにはまーくんがいた。

「…。」

あたしは無言で羽織られたコートを脱ごうとする。

すると、まーくんがそれを止めた。


「寒いんだろ。借りとけ。」

「…やめてよ、気なんて使わないで。」