「この婚約は王よりの決定事項なんです。」

「決定事項?」

「そうです。姫様はたぶん知らないと思いますが王には古くからのご友人がいらっしゃいました。
そのご友人が先日病で倒れてしまったそうなんです。
そして心配した王はそのご友人をお見舞いに行き、あることを約束しました。」

「約束・・・?」




何のことか分からず首を傾げる私。


そんな私を見てカイルは少し鼻で笑った後再び説明してくれる。




「その約束とは・・・・・・姫様とそのご友人の息子を婚約させることです。」

「え?ちょっと待ってください!
その、お父様の友人って・・・。」




私が気づいたのを見てカイルはにやりと笑って私が気づいたことを言い始めた。




「そうです。シェルード国の王です。」




またもや淡々と言った。


でも、私はそんなカイルがどう言ったかなんて分からないほど思考停止していた。


そしてそんな私をよそにカイルは爆弾発言をした。