その他
完
イトウ先生/著

- 作品番号
- 977961
- 最終更新
- 2014/01/09
- 総文字数
- 4,942
- ページ数
- 4ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 400
- いいね数
- 0
フライパンに卵の殻を当てる。そうして、罅の入った表面を見つめる。妙な気分がして、私は唇を結んだ。いざ、となってわずかに緊張しているのが分かる。けれど、それを態度に出してはならなかった。理由はない。あえて述べるとすれば、可能性を信じているなんて馬鹿らしい、と未来の自分に罵られないためだ。
指先に力を入れる。これほどまでに固い卵の殻があっただろうか。ぐ、と指で押す。しかし、殻は存外あっけなく割れた。ぼとり、と何かがフライパンの上に落ちる。
卵だった。
私は溜め息を吐く。それと同時に安堵する。今日の晩御飯は矢張り、オムレツにしよう。
-特別御礼-
楪 小鳥様
mira!様
蒼井深可様
タマム様
高山様
この作品のレビュー
2013/12/24 16:39
投稿者:
高山
さん
息子と上手くいってなく妻と別れた
男が考える卵とは? 時に常識は常識では無くて時に当たり前は当たり前では無くて… 緻密で高い文章力で書かれた短編。 なんとも不思議な気分になる作品です。
男が考える卵とは?
時に常識は常識では無くて時に当たり前は当たり前では無くて…
緻密で高い文章力で書かれた短編。
なんとも不思議な気分になる作品です。
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2013/12/24 11:41
投稿者:
タマム
さん
日常にある
大人の為のファンタジー。
絶対に知られることのない安心感は
卵です。
気が触れてもおかしくない筈なのに、正気を保てたのは卵だからです。
鋭い着眼点で、読んでいて心地よさを感じました。
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2013/12/24 07:14
投稿者:
月乃ミラ
さん
鳥籠の中に卵が一つ
それは現か幻かーーー
個人的に主人公の『私』が
やはり卵は卵と行き着いた事にとても
好感を抱きました。
卵を割って美女が出てきたら
やはり、困るのです。
全体的に『私』に否定的な流れなのに
ラストその『私』に
希望の様なものを感じました。
良かったです。
素敵なクリスマスイブの朝を
迎えることが出来ました。
ありがとうございます。
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