「いらっしゃいませー、こんばんは」


あやかちゃんがブックラックから顔を上げて、そしてほんの少し顔をぱっと明るくした。


缶ビールの彼……森下先生がやってきたからだ。


「い、いらっしゃいませー」


私もレジに立ち、タバコの詰め込みをやっていながら彼を迎え入れる。