上を見上げると、朧月が雲間から顔を出していた。


私の心のもやもやも溶け出していくみたいだった。


そっか……先生か。


ストーキングしていたことは誰にも云えない秘密。


明日からまた、彼が来るのを待ち遠しく思う日々が始まるのだ。