私はここまで来たんだから……と思い切ってアルミのドアを開ける。


中へ入ると、ガラスの引き戸になっていた。


私はそこもからからと音を最小限に留めて引き戸を引いた。


中央には階段。


その階段の両端にドアが各ひとつずつついていた。