「ま、まさか! じゃあね」


私は逃げるように店を後にした。


”あの人を追って行く”……。


あやかちゃんの言葉に縛り付けられたように、私はきょろきょろと辺りを見回してみた。


いつもお店を出て、左側に歩いていく彼。