化粧も一応はしているのだけれど、ファンデーションを塗っただけの顔ではあまり年相応には見られないのだ。


「いらっしゃいませー、こんばんは」


ブックラックを整理していたもう1人のバイト仲間、あやかちゃんが声を出す。


私も慌てて「いらっしゃいませー」と声を上げた。


その入ってきた人の姿を見て、私のハートはどくんと脈を打った。