「今晩はシチューなの。薄くしてあげるから、スープにして飲みなさい」


そういう母親に、私は何となく頷いていた。


キッチンからは確かにいい香りがしている。


お腹は減っているけれど、喉元を通らない、そんな感じだ。


私は久しぶりの自室に戻り、パジャマに着替えた。