「あのひと、いくみちゃんに気がありそうだったよね? だけど、実際どうなの?」


ずい、とマスカラばっちりのあやかちゃんに詰め寄られて、私はうろたえてしまった。


「どうも、何も……」


「何もないわよね。だっていくみちゃん、中学生みたいだもん」


恋愛対象外といったところか。