独身寮なのに、押しかけ同棲をしている相手がいるなんて知れ渡ったら、陽平さんは教員という身分を失ってしまうかもしれない。


童顔でよかった……まさか、こんな10代に見られる私が、陽平さんの彼女だとは、あの女の先生も思わないだろう。


元生徒のフリしてよかった。


私はほっと息をつく。


「どうしたの? いくみちゃん。そんなに息切れで」