こうして。



水は世界中に行き渡り、風は世界中に吹くことになったのです。



それでも、寂しがりやのロシュは、たびたびロニをつれて空を飛んでしまうので、そのたび、世界に雨が降ることになるのです。



そして、風が連れて行ってしまって、足りなくなった水の分、世界の一部に砂漠ができました。



だからその代わり、砂漠には風が吹き続け、そして本当に人々が困るときには、ロシュがロニをつれてきてくれることになっているのです。