うまれたときから、ロニとロシュは一緒でした。



ロニは、ロシュがときに優しく、ときに力強く、世界を駆け巡る姿を見ることが大好きでした。



だから、いつロシュが戻ってきても、その姿をさざなみに映し出せるように、いつでも深く、静かに、その水面を透明に保ち続けました。



ロニだけが、ロシュの姿を、映すことができたから。