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関係ない







「あ、寝てたんだ....」




私はどうやら寝ていたようだ。起きたのは午後4時頃だった。ちょうど学校が終わるぐらいの時間か....。




ピーンポーン




家のインターホンがなった。家には誰もいない。どうせルナだろうと思い私はゆっくり玄関に向かった。




「うわっ!柊!」




玄関を開けるとそこのは柊が立っていた。




「よぉ...」




「なんで!?なんで柊が家知ってんの!?てか、ルナは!?」




てか、私パジャマのまんまなんですけどぉ!!




「あぁ、なんか用事あるとか。家教えてもらった」




「あ、そうなんだ。ちょ、待ってね。着替えてくる!」




私がそう言って部屋へ向かおうとすると、柊から腕を掴まれた。




「お前、風邪なんだろ!?べつになんもしなくていいしすぐ帰っから!!大人しくしろよ!!」




予想外だった。柊からこんな言葉が出るなんて。




私は落ち着いてこう言った。




「柊....。あのね、具合悪いわけじゃないの....。ただ、精神的にきつくなっただけだよ....?」




「精神的ってなんだよ....」




「それは柊に関係のない話。私の問題なの....」




「そんなの意味わかんねぇよ!!」




柊が叫んだ。こんな起こっている声は聞いたことがなかった。




「俺じゃなんもできないわけ....?」




「いや、そういうわけじゃ....」




「じゃあ何なんだよ!!」




柊に蓮のことを言ってなんになるの?何にもならないよね?

じゃあ、私の答えはただ一つ....




「柊には本当に関係のないこと。私だけの問題。誰にも話したことがないの。それを最近会った柊に言ったところで何も変わらない。プリントありがとね。じゃあ気をつけてね」




私はそう言って玄関の扉を閉めた。




私は扉に寄り掛かった。




「蓮........」




私は大好きだった人の名前を呼びながら泣いた。