「彼氏の一人でも作ったらいいのになぁ。好きなやつとかいねーの?」
琢磨に言われたくなかった。
完全に私なんで眼中にないって証拠。
そら、萌と付き合ってるんだもんね。
私になんか興味あったらおかしい。
「いないよ。別に彼氏なんてほしくないし」
私が好きなのは一人だけだもん。
これまでも、これからも…
「遥可愛いんだから、待ってたらすぐ現れるよ!」
萌が琢磨にそう言う。
「その体で誘惑したらそこらへんの男どもはイチコロだな」
と自分で言って自分で笑う琢磨。
二人に聞こえないようにため息をついた。
家に帰ると私はベッドに飛び込んだ。
あ〜気持ちいい。
ベッドにいるときが幸せ。