その日の帰り道。

「仲良くお家デート?」


私の隣に手をつないでラブラブモードの萌と琢磨。


「そう!だから、遥も一緒に帰ろうね」


そう笑顔で言ってくる萌を悪魔だと思った。

琢磨とは家が隣同士。
だから、萌からすると隣同士の私も家まで一緒に帰るのも普通なんだ。

でも、私にしたらただつらいだけ。






「萌と家かわってあげたいよ…」



こんな思いするなら、そうしたい。



「何でよ〜別に家が近くなくたって私はかまわないよ?それにさっ、もし遥と遥の家で遊ぶとするじゃん?で、たっくんに会いたいって思ったらすぐ会えるんだよ?そつ考えたら今の方がいい!」




萌なふふっと笑う。




こんなにラブラブなカップルって珍しいなと思った。


「遥は一人さみしく勉強?」


琢磨が嫌味ったらしく聞いてきた。




「そうだけど?」


そっけなく返事をした。