「こんにちは、今日は宜しくお願いします。」
後ろから可愛い声が聞こえた。
キターー!!相手役だ!!!
『……よしっ!!』
あたしは気合いを入れて振り返った。
『……うわぁ…………。』
視界に映るのは
ミルクティー色でふわふわと緩く毛先にパーマが掛かった髪の毛
グレーでクリクリとした大きな瞳
クルンと上を向いている長い睫毛
発色がよくプルプルの唇
女の子が誰でも羨ましがるような容姿で可愛い部屋着を見に纏った絶世の美少女がいた。
「KAIさんですよね?」
美少女ちゃんに聞かれた。
『はい。』
「わー!!あたしファンなんです!!」
『本当?君みたいな子にそんなこと言われるなんて嬉しいな。』
いや、これたてまえとかじゃなくて本音だから。
誰だってこんな美少女にこんなこと言われたら嬉しいもん。
「今日は宜しくお願い致します、水と書いてスイと申し上げます。」
水ちゃんか、可愛い名前だな。
礼儀正しいし、いい子そうだな……にしても笑顔が可愛いっすね。
心臓やられますよ、その部屋着で破壊力もアップ↑してますよ。
『こちらこそ宜しくお願い致します、KAIです。』
「KAI君、水ちゃん撮影始めまーす。」
「はい。」
『はーい!!』
こうして撮影が始まった。