はる…
苦しそうなはるの顔
はるの体は全身哀しみのオーラで溢れていた
私はこれ以上何も言えなかった
送るというはるの申し出を断り、一人で帰った
どうやって帰ったかも記憶がないけど、家につき、玄関に入ったところで、すぐ座りこんでしまった
そして、声をあげて泣いた
子供みたいに泣きじゃくった
罵倒されるより、哀しみに暮れられ、苦しそうにされると、人間何も出来なくなる
完全に拒絶された
好きだから、だから、これ以上苦しめることはできないと思った
はるは、一人ずっと苦しんでいた
言いたいこと、聞きたいこと
一杯あっただろうに、ずっと…
私は本当に最低だ
その夜は、眠れず、はるとの色々な写真を見ては泣いて、泣きまくった
泣いても泣いても涙は枯れない
泣いても泣いても、もうはるは私の傍にいない
自分が招いた事なのに、それでも、どうして?と自問自答して
はる、はる、はる
何度はるの名前を呼んでも、はるは答えてくれない
はるをあんなに怒らせたのも、哀しみで溢れさせたのも、全部私のせいなのに
それでも、はるが傍にいない現実が受け入れられないまま、ただただ泣き、はるの名を呼ぶ
私は本当に一番傍にいてくれた、大事な人を失ってしまったのだ