加藤はその紙を開き、読み上げた。

「『ほーかご、校舎ウラに、きてください!伝えたいコトがあります!』うっひょぉぉぉーーーーー!!!!お前、入学早々もう告白かよ!!うらやましー!!でも、これ差出人の名前がねえぞ?」

「誰かなんてどーでもいいよ。どうせまともに付き合わないんだし。」

「あー、やっぱそっか。」

正直、めんどくさいと思った。

顔だけはとことんイケメンだった黒崎は、今まで、星の数ほどの女と付き合ってきた。

でも、ある理由があって、短くて3日、長くて1ヶ月しか続いたことがなかった。

「でも、行くんだろ?」

「まあ、無視はできねぇし。」


キーンコーンカーンコーン。

「あ、3時限目のチャイムだ、もう席付こうぜ。」





そして、放課後。