キンコーンカーンコーン。

一般的なチャイムが鳴り響いた。高校生活で初めての授業開始のチャイムだ。

黒崎は指定された席に着いた。入学式が始まる前にクラス表を見ていたため知ったはいたが、

加藤、真田、剛田と一緒のクラスだった。

またかよ。

もううんざりだ。

小1から連続でまた同じクラスなんて。

黒崎の気分は沈んだ。またこのメンバーで3年間高校生活を送らなければいけないなんて…。

この高校は3年間クラスが変わらない仕組みである。

「・・・・・・・・」

黒崎は、さっきの女子生徒を探した。だが、どこを見渡しても彼女の姿はなかった。

少し残念に思っていると、前から連絡事項のプリントが配られてきた。

黒崎はそのプリントを回そうと後ろを向いた。

すると、

いた。

さっきの彼女が。