「ああ、れん、おはよー!」

「おはよー、りん姉。」

どうやら彼は、今りんが話していたりんの弟らしかった。

彼はまだ寝ぼけているのか、黒崎の存在に気が付かないまま、洗面所に顔を洗いに行った。

「黒崎くん、紹介するね!弟のれん。」

「ああ、よろしくね、れんくん。}

その言葉で意識が覚醒したのか、れんは黒崎を穴が開くほど凝視した。

「え、だ、誰!?何湯豆腐食っちゃってんの!?りん姉誰だよソイツ!?泥棒か!空き巣か!」

どっちも同じですけど。

「そんなんじゃないよお。」

りんはけろっと答えた。

「りん姉の何なんだよソイツ!」

「黒崎くんだよー。」

「いや、そういうこと聞いてんじゃねぇよ!誰だよソイツ!」

「黒崎くんだよー!」

「だから、その黒崎くんが何なのか聞いてんだよ!!」

「黒崎くんは黒崎くんだよー!」

れんは、キリがないと思ったらしく、この会話を強制終了させ、

「ちょっと、こっち来てください!」

黒崎を廊下に強制に移動させた。