一人でご飯を食べてるとつい目で探してしまう伊月くんの姿。


でも、お偉いさんと話してる伊月くんはあたしの前では見せない威風堂々とした姿……


カッコイイ………。


「お姉さん。一人でご飯は寂しそうだね?」

「えっと……美味しいので大丈夫です」

「ははっ!面白い子だね~」


あたしに話し掛けてきたのは、真面目風なのに大人っぽい色気をガンガン出してるイケメン。


普通にカッコイイんだけど……。


「唐突で失礼だけど、どこの会社の子?初めて見掛けるからさ」

「会社も何も……あたし付き添いってゆうか…おまけで来た感じで…」

「そっかぁ~……。あ、じゃあ誰の付き添い?」


どうしよう……伊月くん。


すっごく話し掛けられるから、相手にしないなんて無理です!!


「……伊月くん……。神城伊月の付き添いです」

「えっ?あの神城グループの……俺の妹の婚約者の付き添い?」

「婚約者……?」


婚約者って……なに?


そんなこと伊月くんから聞いてないよ……。