「こんなに……変わるんだ……」

「女の子はみんなかわいくなれるのよっ。さ、彼氏さんに会いに行って来なさい♪」

「あ、ありがとうございました!」


ゆるく巻いた髪にピンクのリボン。


全体的にピンクベースのメイクに、膝上のふわふわしたパステルピンクのドレス。


どれもあたしに勿体ないほどかわいい……。


「遅いんだよ……チビ」

「ご、ごめんなさい……。……どうかな?」

「……ブスが普通になった。ほら、行くぞ!」


グッと手首を引っ張られて、馴れないヒールのあたしはバランスを崩す。


ついつい、伊月くんに抱きつく形になってしまった……。


「うわぁっ!ごめんねっ……」

「大丈夫。……すっげーかわいい。似合ってる」


ドキン………


耳元で囁く伊月くんにドキドキと心臓の音が強まる。


そして身体が一気に火照った気分………。


改めて伊月くんを近くで見ると、バシッと着こなしたスーツ姿がスタイル良すぎで似合いすぎです!


カッコイイ~……。