いよいよ放課後。


恋華を車に乗せて柳田は俺んちに向かう。


車中ではガチガチに緊張して、一切口を開かない恋華。


そんなに緊張されてたら逆にヤりにくいんだけど!?



「お邪魔します……」

「好きなとこ座れ。そんで、親に連絡しとけ」

「どうして?あたしお家に帰れないんですか?」

「……多分、ツライぞ?」


女じゃないから、痛みとかよく分かんねぇけど痛いらしいし……。


恋華には無理させたくないから。


「メール完了。彼氏のお家に泊まるってメールしちゃった……」

「普通そこ友達じゃね?」

「いいの。お母さん伊月くんと付き合ってること知ってるから」


ヤバイ………週刊誌のことで知られたんだ。


きっと、ろくでなしな男と付き合ってるって思ってるに違いない。


「お前の母さん……何て言ってた?」

「玉の輿って言われました……。あたしは全然伊月くんのことお金目当てじゃないよっ」


どこの親も考えることは一緒らしい。