よし……今日こそ恋華を俺んちに連れてく。


テスト終わったし、心置きなく恋華をイジメられる!


廊下のテスト発表を見に来てた恋華発見。


俺が近寄ると一瞬ビクッと肩を震わせて、大きな目で見詰めてくる。


「この前の続きすっから……」

「えっ?」

「覚悟決めとけよ。チビ」


頭をくしゃくしゃ撫でて、俺は気分よく教室に戻る。


その後ろから金髪の髪を目立たせて走って着いてくる大和。


こんなお堅い真面目学校だから、大和の金髪は目が痛くなるほど目立つ。


俺の視線に気付いたのか、大和は軽く髪をくしゃっとして言った。


「そろそろ染め直さなきゃだわ……。色のトーン落として」

「なんかあんの?」

「伊月も行くだろ~。クリスマスパーチー」


ふざけて言う大和だけど、12月25日に毎年お偉方が集まるパーティーがある。


行かなきゃなー……恋華連れて。


ま、また近くなったら話そ。