大和はふてくされて、廊下にいる女のところに行き堂々と腰に手を回す。
その体勢のまま俺を見てニヤッと笑う。
「………羨ましくもなんともねぇよ」
俺には恋華さえいれば十分。
それ以外の女になんて全く興味ナイ。
つーか、俺は相当恋華にハマってるみたいだ………
ヤバイヤバイ………。
帰りの車中では右隣に恋華が、ニコニコして座ってる。
ほんとコイツ変わってんなぁ~……。
「あのー……伊月くん。どうして何も話してくれないの…?」
「あ、いや……別に。考え事してたわ」
「あたしのこと考えてくれてたの?……なっ、なんかごめんなさい!」
かわいい。
どうしよう、かわいすぎる。
柳田がいなかったら完全に俺、恋華のこと押し倒してた。