そうして柳田さんの運転で着いた場所は、あの記者が群がってた高級住宅!


もうほとぼりは冷めたみたいで記者は誰一人いない。


大きな洋風造りの門に、日本と思わせないほどの豪華なお家……。


「門が勝手に開いた……!」

「一軒家なら当たり前じゃん?」

「いや、それは珍しいと思います……」


初めてだらけであたしはキョロキョロ………


伊月くんの腕を掴みお家に入ると、ズラリと並ぶ家政婦さん達。


みんなお辞儀してる………。


あたしもつられてお辞儀してると、伊月くんにパシッと頭を叩かれまして……


「ははっ!なんでお前が頭下げてんだよ」

「だって、皆さんお辞儀してくれてるから…」

「俺の女ならもっとこう……堂々としてろ」

「堂々と……か」


真っ直ぐ進み左に曲がると、伊月くんが部屋の扉を開けた。


「ここ俺の部屋」

「お邪魔しまーす……」


って、え!?


広い!!